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金銀宝玉頭飾 2007年11月26日(月)更新
【和:きんぎんほうぎょくとうしょく】 |
【中:Jin yin bao yu tou shi】 |
隋・唐・五代|金銀・玉器>金銀宝玉頭飾
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唐・9世紀
鍛造 真珠・ガラス象嵌
1988年咸陽国際空港建設地賀若氏墓出土
冠径32.0×22.0cm、重261.9g
陝西省考古研究所蔵
墓主の頭部ないしその付近に置かれていた装飾品で、細かなものまで合わせると、総数300余点に達する。
中央の大ぶりの鐶は、薄い金板から作った冠で、端を4条に切り分けて、結び目としている。その中にある蔓草状の飾りも金板から成形され、形式からすると、眼鏡状の面具のようである。これらの周りに見える花形、円形、ハート形、房形などの小片は、どれも小孔や小鐶が備わることから、もとは紐糸などで繋げられ、髪飾りあるいは冠の垂飾に用いられをていたものと考えられよう。
文様の形態や各部の作法から、唐代晩期の制作かと推測されるが、金、銀、白玉、真珠、ガラスといった各種の素材を駆使しておびただしい数の小片を作り出し、それらを一具としているのは、他にあまり類例を見ず、当時の頭飾の実際を目の当たりにできる、恰好の遺例である。出所:「唐皇帝からの贈り物」
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