考古用語辞典 A-Words

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銀鍍金羯磨三鈷杵文臂釧(1対) 2007年11月27日(火)更新

銀鍍金羯磨三鈷杵文臂釧(1対)

【和:ぎんときんかつまさんこしょもんひくしろ
【中:Yin du jin jie mo san gu chu wen bi chuan
隋・唐・五代|金銀・玉器>銀鍍金羯磨三鈷杵文臂釧(1対)

唐・9世紀
鋳造・鍛造
1987年法門寺塔基地宮後室出土
(各)10.8cm、鐶幅2.0cm、217g、196.5g
法門寺博物館
 法門寺地宮後室から発見された装身具の3例。
銀鍍金羯磨三鈷杵文臂釧・銀鍍金三鈷杵文臂釧は、上腕に付ける腕飾りの一種で、法門寺地宮では、銀鍍金三鈷杵文臂釧と同形・同大の遺品がもう一対見つかっている。鐶の外面が、銀鍍金羯磨三鈷杵文臂釧は二連の凹曲面、銀鍍金三鈷杵文臂釧は凸曲面となる違いを見せながら、両者とも、そこに、唐草文を地とした三鈷杵文が表現されるという同様の意匠を示す。本品には、さらに半球形の大ぶりな飾りがひとつ付き、その中央に羯磨(三鈷杵を十文字に組み合わせた形の法具)、周囲に蓮弁が立体的に表現され、一層豪華な仕様となっている。いずれの文様も密教的な色彩が濃厚であり、実用品というより、むしろ仏像の装身具にふさわしく、舎利に対する供養の意味が込められた奉納用の作例と見るのが自然であろう。これらの臂釧は、員数と重量の点から、「衣物帳」記載の隋(随)求六枚共重廿五兩(両)」に同定するのが最近の趨勢があるが、「隋求」の意味については、なお定かではない。出所:「唐皇帝からの贈り物」

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