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楷書陸樹声燕居課軸 2007年12月11日(火)更新
【和:かいしょりくじゅせいえんきょかじく】 |
【中:Kai shu lu shu sheng yan ju ke zhou】 |
明・清|彫刻・書画>楷書陸樹声燕居課軸
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沈荃筆
縦本墨書
縦127.0 横47.4
清・十七世紀
銭鏡塘氏寄贈
上海博物館蔵
沈荃、字は貞蕤、繹堂、 一研斎、充斎などと号した。華亭(上海松江)の人。明の天啓四年(1624)に生まれ、清の康熙二十三年(1684)に歿した。順治九年(1652)に探花で進士に登第し、編集を授かり、詹事府詹事、翰林院侍読学士、礼部侍郎等を歴官し、卒して文恪と謚された。聖祖康熙帝の信任が厚く、御製の碑版や殿廷の屏障、玉坐の箴銘の多くは沈荃に命じて揮毫させたという。書は同郷の董其昌の書風を学んだ。康熙帝は沈荃に書を学んだため、董其昌の書を酷愛するようになり、当時董其昌の書風は朝野に盛行した。
明の陸樹声「燕居課」を書写し、「沈荃」の款署の後に「宮詹学士之章」朱文方印および「沈荃之印」白文方印、引首に「承恩堂」朱文長方印を鈐す。行意を合んだ端正な楷書で、やや右に上がる結体や篤実で豊偉な書風には、董其昌の影響が認められ、沈荃晩年の書と考えられている。中央上部に「乾隆御覧之宝」朱文押縫印、その左には「嘉慶御覧之宝」朱文精円印があり、左辺上部に「石渠宝笈」朱文長方印および「御書一房鑑蔵宝」朱文桔円印が鈐され、内府収蔵の経緯を物語っている。のち銭鏡塘氏に収蔵され「海昌銭鏡塘蔵」朱文長方印が鈐され、一九六〇年、同氏によって寄贈された。出所:「上海博物館展」
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