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羅漢像頭部 2007年12月14日(金)更新

羅漢像頭部

【和:らかんぞうとうぶ
【中:Luo huan xiang tou bu
隋・唐・五代|彫刻・書画>羅漢像頭部

木造彩色
総高101.0
唐・八〜九世紀
上海博物館
 羅漢とは、主として小乗仏教のさとりを得た聖者のことをいうが、仏弟子などをさす場合も多い。北魏時代の敦煌や雲南石窟などに画・彫像両様の遺品があり、以後も歴代に作例がある。通例、群像あるいは如来像の脇侍として造立され、僧形に表現される。
本像は、こうした羅漢像の頭部と頚部が残ったもので、残存部の法量から当初の姿を復元してみると、丈六(身長四メートル80センチ前後)級の大像であったと推定される。 
眉根や額皺が寄り、頬骨が張って耳朶が長く、喉ぼとけが突出する容貌は、釈迦如来像の脇侍や十大弟子像の一つとしてしばしば作られた、迦葉像の特徴にほぼ合致する。体部の形制が不明ではあるが、こうした容貌の特徴からすれば、本来、迦葉像として造立された可能性が高い。
首下まで一木から彫り出され、後頭部から内部が刳られて中空となる。表面の剥落が著しく、 一部に木肌が露出しているが、かつては、素地に布を貼ってさらに漆を塗り重ね、その上に白下地を施して彩色していたようである。
がっしりとした全体の造形からは、骨太な骨格の存在が感じられ、鼻孔が穿たれた鼻や肉厚な口辺、さらに練り物状の物質が嵌め込まれた瞳といった各部のつくりには、盛唐の追真的な作風と共通する要素がうかがわれる。ただし、額の皺、眉、口角から顎にかかる肉のくびれ、さらに喉ぼとけなどには、やや硬直し、形式化したともみえる表現があり、製作年代は中・晩唐に降る可能性もあろう。
いずれにしろ、これほど大きく、しかも時代が遡る木彫像の遺品は中国ではきわめて稀である。このような作例が伝存することにより、石窟寺院を除いて現在ほとんど見ることのできない当時の大規模な造像の実態や、巨像が立ち並んだ仏殿内の壮大な有様を、より具体的に思い描くことができる。出所:「上海博物館展」

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