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灰釉尊 2007年12月17日(月)更新
【和:かいゆうそん】 |
【中:Hui you zun】 |
新石器時代|陶磁器>灰釉尊
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高18、 口径19.6、底径9.9
商(殷)・前十三~十一世紀
上海博物館蔵
ややふくらんだ小さい胴部に、外に広がる大きい口縁と、外に広がる圏足がつく器形で、こうした形の容器も尊と呼ばれる。
良質の陶上を高温で焼成したやきもので、硬く焼きしまっている。腹部には細かい方格紋が打捺されており、頚部から腹部上半にかけて二~四本の細凹線を一組とした帯が八本めぐっている。圏足の部分を除き、身の内外面に、黄緑色の灰袖がかかっている。
出土地は不詳であるが、同じ器形の灰陶が段墟でも発見されていることから、これも商(段)時代の作と考えられる。
中国で磁器(鉄が少なく柱素の多い上を用い、
1200度以上の高温で焼き上げた、硬質で和の掛かったやきもの)が本格的に発達するのは三世紀ころからであるが、近年の調査によって商周時代にも磁器が作られていたことが判明している。ただ商周時代の磁器は、後の時代の磁器よりも質や技法で劣るため、原始磁器などとも呼ばれている。この尊はそうした原始磁器の中でも、造形と袖が特に美しいものの一つである。出所:「上海博物館展」
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