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三彩鎮墓獣 2007年12月18日(火)更新

三彩鎮墓獣

【和:さんさいちんぼじゅう
【中:San cai zhen mu zhou
隋・唐・五代|陶磁器>三彩鎮墓獣

高97.0
唐・八世紀
上海博物館
 墓門を悪霊から守る辟邪の獣で、魌頭とよばれる。面貌は獅子のそれで頭部に双角をもち、たてがみをふるい立たせている。肩に翼を有し、足先は偶蹄であり、岩状の台座の上に座している。猛々しい形相ばかりでなく、全身から怒気をあらわしており、鎮墓の獣にふさわしい嚇怒の相である。後頭部には縦に細長い孔があり、当初はおそらく戟が差し込まれていたものと思われる。
胸部のモデリングは力強く、また各部の比例が秀逸で、豊かな想像力と的確な表現力とが融合した唐三彩の塑後の特色がよくあらわれている。さらに全身色鮮やかな三彩の和で包まれているため、その印象は不気味でありながらも華麗であり、威厳と風格を漂わせている。数ある唐三彩鎮墓獣の中でも、造形に見るべき点が多い秀作ということができる。出所:「上海博物館展」

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