考古用語辞典 A-Words

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青花琴棋書画図壺 2007年12月19日(水)更新

青花琴棋書画図壺

【和:せいかきんきしょがずつぼ
【中:Qing hua qin qi shu hua tu hu
明・清|陶磁器>青花琴棋書画図壺

景徳鎮窯
高34.4、口径22.1、底径21.8
明・十五世紀
胡恵春氏・王華雲氏寄贈
上海博物館
 張りのある曲線を描く優美な姿の丸壺。素地は精良であり、呉須の発色も濃く鮮やかで美しい。胴は四箇所に太湖石を置いて区切り、すらりとした姿の貴婦人が琴を爪弾き、碁を打ち、書を読み、画を鑑賞する四つの場面が描かれている。描写は細密であり、とくに碁と画の場面には画中画として山水図が描かれているのが興味を引く。肩には四箇所に折枝花文が配され、胴裾には芭蕉文があらわされている。底裏は露胎で、褐斑があらわれている。
背景の雲文の表現は雲堂手と称される民窯の青花磁器に通じるが、筆遣いは冴えており、一般の雲堂手と比べてはるかに入念な、力感のこもった描画となっている。宣徳年間(1426~35)を下らない時期の景徳鎮民窯の特製品ではないだろうか。類品が戸栗美術館にある。出所:「上海博物館展」

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