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青花折枝花果文盤 2007年12月19日(水)更新

青花折枝花果文盤

【和:せいかせっしかかもんばん
【中:Qing hua zhe zhi hua guo wen pan
明・清|陶磁器>青花折枝花果文盤

景徳鎮窯「大明成化年製」銘
高5.1、 口径29.5、底径20.2
明・成化(1465~87)
上海博物館
 中央の円形の枠内いっぱいに柘榴の花が描かれ、その周囲に桜桃、荔枝などの瑞果文が配されている。外側には四方に宝相華の折枝文があらわされている。この図柄は宣徳年間(1426~35)にはじまり、その後弘治(1488~1505)、正徳年間(1506~21)にかけて流行した。地の部分を黄色の上絵具で塗り潰した黄地青花の例が多く、この盤のように青花のみであらわされた例はまれである。外側の口縁下に青花で「大明成化年製」の一行銘が記されている。
明時代の成化年間は、官窯の作風の洗練が一つの頂点に達し、また遺品が数少ないこともあって後世に名高い。この盤は素地が精良で潤いがあり、濃淡のある青花の調子、絶妙のバランスで配された文様からは、成化官窯ならではの高い品格が感じられる。小品が多い成化官窯にあって径三十センチ近いこの盤は大作に属し、また底裏が露胎で、俗に「糊米底」と称される淡褐色の焦げ目があらわれていることも通例の成化官窯器とは異なっている。類品はきわめてまれで、他に松岡美術館の蔵品一点が知られているにすぎない。出所:「上海博物館展」

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