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粉彩桃果文盤 2007年12月20日(木)更新
【和:ふんさいとうかもんばん】 |
【中:Fen cai tao guo wen pan】 |
明・清|陶磁器>粉彩桃果文盤
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景徳鎮窯「大清発正午製」銘
高3.9、口径20.6、底径13.3
清・雍正(1723~35)
上海博物館蔵
粉彩はヨーロッパの無線七宝の技術を取り入れて康熙末年に新たに創始された釉上彩の技法である。五彩とは異なって不透明な絵具が用いられ、色数が飛躍的に増加し、また濃淡のぼかしを生かした細密な描写が可能になった。雍正年間の官窯において完成し、絹本や紙本の絵画に勝るとも劣らない密度の高い絵付けが展開された。磁器の絵付け技法の最高峰ということができる。
精良な素地で作られた器壁の薄い盤の裏表両面に、花と果実をつけた桃の枝、それに蝙蝠が描かれている。蝙幅は「福」、桃は「寿」をあらわす吉祥の図柄である。桃樹の枝は裏面から表面に連続するように描かれている。このような文様のあらわし方は「過枝」とよばれ、清時代に流行した。桃の実が熟したさまや、葉の裏表の色の使い分けなど、神経の行き届いた描写がなされており、完成度の高さがうかがわれる。底裏には青化で二重方郭内に「大清雍正年製」の楷書二行銘が記されている。出所:「上海博物館展」
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