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西安銅川出土唐代陶磁器 2008年01月05日(土)更新
618~907年
唐代は中国で陶磁器の生産の盛んな時期であった。陶磁器は比較的広い地域に分布し有名な窯も非常に多い。その作品は人びとに好まれ,白磁は?窯,大邑窯などで焼かれたものが有名。唐代の有名な詩人である杜甫が大邑窯で焼かれた白磁をたたえた詩句に,「大邑の焼瓷は軽く且つ堅く,扣けば哀しき玉のごと錦城に伝わる。君が家の白碗は霜雪に勝れり,急ぎ茅斎に送られよ,また憐しむべし。」とある。
このほか,青磁は越州窯,婺州窯などが著名である。なお,黒釉,黄釉,褐釉などの磁器も焼かれていた。日本,インド,イラン,エジプトなどの国から越窯,邢窯の磁器が発見されたことがある。陳列された白磁盂は,胎質がこまやかで,釉色は純白,唐代の邢窯(現在の河北省内邱)の代表作品である。白磁貼花高足碗は彫花,印花,貼花などの手法を用いて装飾をほどこしているが,これらの手法は唐代の陶技のなかでも稀に見るものである。
黒釉台付壺は銅川の黄堡鎮における古窯址から出土したもの。唐代にはじまったこの地の磁器製造は黒釉と白釉を主としたものであった。宋代に至って青磁器を焼くように発展し,それを焼いた耀州窯は内外にまでその名を馳せている。ここに陳列された黒釉台付壼は,晩唐時期の作品である。出所:「シルクロード文物展」
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