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西安出土唐代石像 2008年01月05日(土)更新
618~907年
1959年,西安の唐代安国寺の遺址から一群の白石菩薩頭部,不動明王像などの密教の石像が発見された。
安国寺は唐代における著名な寺院である。もと「睿宗が藩の旧宅に住んでいたが,景雲元年(710年)そこに寺を建て,その寺の名を安国とする」というのが寺名のおこりである。この寺址は唐大明宮の東側の長楽坊にある。これらの石像は径1メートルの円形の窖穴から出土したが,たがいに重なりあっていたため,大多数はすでに欠損していた。こうした出土情況から判断すると,唐の武宗がおこなった会昌5年(845年)の毀仏と関係があると思われる。ここに陳列された白石菩薩頭部はこの一群の石彫菩薩像のなかで最も精緻なものである。
白石武士俑は西安南郊の等駕坡の,唐の開元28年(740年)の楊思勗墓出土のもの。楊思勗については唐書に伝がある。姓は蘇,宦官の出身で,唐の玄宗李隆基をたすけて,韋皇后や太平公主などの内乱を平定した手柄により,「左監門衛将軍」となった。その後戦功をたて,「輔国大将軍」,「虢国公」に封ぜられた。
白石武士俑の造形は真にせまり,写実的で,唐代における彫塑芸術中の傑作である。出所:「シルクロード文物展」
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