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吐魯番(トゥルファン)出土唐代文書 2008年01月13日(日)更新

吐魯番・千田出土北朝時代絹織物・文書

【和:】
【中:
隋・唐・五代|>吐魯番(トゥルファン)出土唐代文書

618~907年
 貞観14年(640年),唐朝は麹氏高昌を統一し、吐魯番(トゥルファン)地区を西州と改称し,州治を高昌城に置き,その管轄下に高昌,交河,天山,蒲昌,柳中の五つの県を設けるとともに、交河城に安西都護府を設置した。顕慶3年(658年)には,安西都護府を亀茲(現在の庫車)に移し,亀茲,于?(現在の和田),疏勒(現在の喀什),砕葉(現在のソ連のインクタル湖の近くのトクマタの附近)の四鎮を統轄した。長安2年(702年)にまた北庭都護府(府治は現在の吉本薩爾)を設置した。唐制によって統一されたため,新疆地区における政治が安定し,経済は発展し,民族の団結はいっそう固まり,中国と西域諸国との間の交通がいっそう頻繁になって,「シルクロード」はいっそう盛んになった。上述の歴史情況は,多くの文献に記載されているばかりでなく,地下に保存されている大量の文書,档案(官文書)によって実証されている。吐魯番(トゥルファン)の高昌域の北にある阿斯塔那(アスターナ)墓地や吟拉和卓(カラホージャ)墓地からは,各種の文書資料が出土したが,そのうち唐代のものは1700点余あった。その内容は非常に豊富で,そのなかに契約書(小作,売買,雇用,貸借などをふくむ),戸箱と計帳(戸口資産申告書,計帳,戸籍・戸等(戸のランク)の査定などの帳簿,耕地還公の帳簿,耕地還公の帳簿、徭役徴発の帳簿をふくむ),官府の文書(符,帖,牒,状,裁判審理の陳述と調書,官職や勲功授与の辞令,旅行者の通行手形と許可証,文書授受の帳簿,出納帳簿などをふくむ),個人の手紙,典籍の写本、副葬衣物の目録などがある。 これらの文書は, この時期の新疆地区ないし唐朝の経済情況,政治制度度,民族関係および「シルタロード」と中国・西域諸国との交通などの分野を研究するうえで,直接的な,信頼できる資料である。出所:「シルクロード文物展」

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