618～907年
　紙･墨書
残長205.5cm 幅28.6cm 
残長39.2cm 幅29cm 
1973年吐魯番阿斯塔那出土
　唐繁謙等が通行証を請給する官文書。過所とは，関所や防禦施設や守備兵駐屯所を通る通行証のことである。この二点の文書は，開元21年（733年）に唐益謙，薛光泚などの人が福州（現在の福建省の福州），甘州（現在の甘粛省の張掖）などへ赴くために西州都督府に申請した通関証明願の副本である。そのうえには申請人の姓名，年令・旅行理由，随従の奴婢や家畜の数， またその年令と毛並の色および経過する関所，渡場，路線などが詳しく記載されており，末尾に戸曹参軍などの官吏の決裁・署名があり，最後には西州都督王斛斯の親筆の決裁がしてある。これは新疆地区と内地との間の密接な関係を反映したものである。出所：「シルクロード文物展」

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