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皇后宝印 2008年02月11(月)更新
【和:こうごうほういん】 |
【中:Huang hou bao yin】 |
明・清|金銀・玉器>皇后宝印
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金製
通高10cm 四方14cm (印盒:長17cm 幅17cm 高17cm/印匣:長26cm 幅26cm 高30cm)
金製の方形をした印は、龍がからみあう形をした鈕がついている。印文は「皇后之宝」四字で、満漢二種の文字による。左側は満文、右側は漢文である。いずれも玉筋とよばれる篆書体である。
皇后は皇帝の正室で、家と国の母とされ、宮内では嬪や妃たちを統括し、外に対しては天下の民の母としての責を負っていた。すべての冊立を経て皇后となった者に対して、皇帝は厳粛な冊立の儀式をおこない、金製の冊と「皇后之宝」の金印を授けた。
清代には皇后の冊立には三つの方法があった。第一は、皇帝が幼少で即位し、成人となってから大婚をおこない皇后を冊立する。第二は、皇帝が即位する以前にすでに成婚している場合、その正室(福晋という)を皇后として冊立する。第三は、皇后が死亡した場合、皇帝は内廷の妃嬪のうちのひとりをえらび皇后として冊立する。
皇后の冊立が決定すると、皇帝は礼部の官員に命じて内務府造弁処に宝印を作るよう命ずる。吉日をえらんで炉が築かれ宝印が鋳造される。宝印が鋳上ると内閣政事堂におくり、文字が刻み込まれる。冊立の当日、太和殿内におかれた冊、宝印を皇帝が閲してこれを使者にもたせる。出所:北京「故宮博物院展・紫禁城の宮廷芸術」1985-85
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