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七宝「万寿無彊」碗(御宴卓-4) 2008年02月15(金)更新
【和:しちほう「まんじゅむきょう」わん】 |
【中:Qi bao wan shou wu jiang wan】 |
明・清|陶磁器>七宝「万寿無彊」碗(御宴卓-4)
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乾隆期
高7cm 口径15.3cm
清代の皇帝は、毎年の元旦、万寿節、祝日(正月十五日上元、五月五日端陽〈端午〉、八月十五日中秋、九月九日重陽)、冬至、大晦日にさいして、内廷の乾清宮で宴を催した。皇族、皇弟らが集まる慶賀の宴で、内務府の御茶膳房が準備にあたった。このとき、乾清宮内の皇帝の宝座前に「御宴卓」がおかれ、その左右両側に皇族たちの卓がならべられた。席次は身分に応じて定められた。
記録によると「御宴卓」には百九品の珍味美味の料理、菓子、新鮮な果物、乾燥果物などが八列にならべられた。内容は次のとおりである。
第一列 松葉で飾られた果物用の台四個に新鮮な果物を盛る。両端に花瓶一対。果物台のあいだに餅菓子を盛った皿五をおく。
第二列 素高頭(精進料理)九碗
第三列 葷高頭(肉料理)九碗
第四列 朱漆塗り飛龍文の宴会用蓋物二組にそれぞれ十個の果実菓子をいれる。蓋物の両側に餅菓子を盛った皿四をおく。
第五、第六列 冷製肉料理各十碗ずつ。
第七、第八列 温製肉料理各十碗ずつ。両側に果実菓子八、蒸したねり菓子六皿。
卓の手前、宝座側の一列は中にナイフ、はし、匙をおきその左右に小皿四に盛ったつまみをおく。料理にもちいた素材は、鶏肉、鴨肉、がちょう肉、豚肉、羊肉、いのしし肉、雉肉、鹿肉が主で、燕の巣、各種のきのこ、木くらげ、くらげ、蝦、筍をはじめとする材料と新鮮な野菜を加えて調理された。
宴会はふつう午前十一時に宴席の用意がととのえられ、午後一時に始められた。午後三時ころには終了することが多かったが、宴のあいだも進茶、進饌、進爵、行酒、献舞などをはじめとする煩雑な儀式が多く、宴の終ったあとも皇帝への謝恩の礼があった。出所:北京「故宮博物院展・紫禁城の宮廷芸術」1985-85
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