考古用語辞典 A-Words

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端渓硯   2008年02月19(火)更新

端渓硯

【和:たんけいけん
【中:Duan xi yan
明・清|石器・ガラス>端渓硯

長33cm 幅23cm 高6cm
 旧坑端渓大子石西洞の上品石をそのままの姿で製作した硯である。紫色に墨銹のある石色で、墨池は平らでひろく、中に二頭の龍と波濤文を浮き彫りであらわしている。中央にある鸜(谷+鳥)眼を彫り出して宝珠にみたて、双龍が珠にたわむれる図としている。うらに景英の題による篆書で「潤通石窟洗就之渓」の八字銘とその下に黄任の楷書による七十三字の跋が陰刻されている。硯の造型は古朴で、石質は細潤。端渓硯の精品である。
黄任は清代の福建永福の人、字を莘田という。康熙期の拳人で四会県の知事をつとめた。賓客を好み、よくこれと談じ、書詩にたくみで名声があった。『香革斎集』『秋江詩集』がある。硯の収集家としても知られ多量に所蔵した。みずからを「十硯先生」と称し、また「十硯斎図書」ともいう。出所:北京「故宮博物院展・紫禁城の宮廷芸術」1985-85

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