考古用語辞典 A-Words

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五彩麻姑献寿図盤   2008年02月20(水)更新

五彩麻姑献寿図盤

【和:ごさいまこけんじゅず
【中:Wu cai ma gu xian shou tu
明・清|陶磁器>五彩麻姑献寿図盤

康熙期 
径25cm
 康熙期の五彩のやきものは、明時代の嘉靖、萬暦期の五彩とほぼ同様であるが、この時期にはあらたに濃い青色やつやのある黒色があらわれ、色彩ゆたかな絵付けに金彩も多くおこなわれるようになった。鮮明な色絵にほどこされた金彩は、明時代のものとは大いに異なり、その明快な色彩による絵付けは、特に「硬彩」とよばれている。
麻姑献寿図皿は康熙五彩の器皿のうちの名品として知られた作品である。
周縁を「万寿無彊」の文字を配した花文で飾り、見込に麻姑献寿の図を描いている。仙鹿が荷栗葉を結にした壷をのせた車をひき、麻姑は如意を捧げもち、仙童は長寿杖をもって車の両側にしたがう。
麻姑は中国古代神話の中にあらわれる仙女で、霊芝で酒を醸して長生酒をつくり西王母に献じたという説話から、後世のひとは長寿の祝いに麻姑を題材とした贈答の品をあてた。
この皿の画面にも祝寿の主題にふさわしく赤色を主として装飾効果をたかめている。高台裏に楷書で「大清康熙年製」の二行銘が青花でしるされている。景徳銀の御窯廠で作られたものである。出所:北京「故宮博物院展・紫禁城の宮廷芸術」1985-85

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