考古用語辞典 A-Words

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画琺瑯桃蝠文小瓶   2008年02月21(木)更新

画琺瑯桃蝠文小瓶

【和:えほうろうとうふくもんしょうへい
【中:Hua fa lang tao fu wen xiao ping
明・清|陶磁器>画琺瑯桃蝠文小瓶

康熙期 
高13.5cm 径7.3cm
 銅で本胎をつくり画琺瑯で飾った小瓶である。瓶口と高台部に鍍金をし、全体を白地の琺瑯にしてそのうえに彩絵で桃樹を主文様に描く。桃樹には緑色の葉と紅い花、果実がゆたかに配され、樹下に岩石と翠竹そして流水を描き、空には吉祥雲がたなびき蝙蝠が飛び交う。意匠全体が「吉祥福寿」のめでたい図案である。瓶底の高台うらは白釉がかけられ、青色で「康熙御製」の銘がある。瓶の内側は淡青色をしている。器型は端正で、彩絵は巧みで美しい。釉薬の質も、きめの細かい潤いのあるもので、康熙時代の画琺瑯の精緻な作調をよく示している。
画琺瑯は金属琺瑯工芸の一分野である。康熙年間、内廷に琺瑯廠が設立され画琺瑯の製作にあたった。中国の画琺瑯は独特の風格があり、西方の画琺瑯がもつ強い色彩のきらめきはなく、おちついて重厚な作調のものが多い。粉彩磁器とあい通じるところがある。日本でいう「無線七宝」は画琺瑯の一種である。出所:北京「故宮博物院展・紫禁城の宮廷芸術」1985-85

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