考古用語辞典 A-Words

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磚室墓と画像磚  2008年03月22(土)更新

磚室墓と画像磚

【和:】
【中:
秦・漢・三国|基本用語>磚室墓と画像磚

  漢代の墓制は種類が多く、木槨墓、木室墓、洞室墓、崖墓、空心磚墓、磚室墓、石室墓などがある。その中で磚室墓は長さ40cmほど、幅20cmほど、厚さ10cmほどの直方体の「磚」が積まれて構築された墓である。「磚」とは素焼きのレンガのようなもので、 一般に灰色を呈する。磚室墓は、戦国時代末に登場し、後漢時代には中国で中全土で流階級の墓として普及したものである。天井はドーム形やアーチ形をしており、墓室は現世の住居を模して複数に分かれるものもある。その墓道に埋め込まれたのが、画像磚や画像石である。これらは、墓主の経歴や生活風景、神話故事などを題材に描かれた絵画資料であり、前者は型取りして焼成された灰色の磚であり、後者は彫刻された石版である。画像磚は四川地域に集中して分布しているものであり、他地域の画像磚は前漢時代のものが主で、簡単なスタンプ模様が付けられた小さなものにすぎない。(小柳美樹)。出所:『中国四川省古代文物展』-三国志のふるさと、遥かなる大地の遺宝2000

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