考古用語辞典 A-Words

時代別順

旧石器時代
新石器時代
神話時代
殷・周時代
春秋戦国
秦・漢・三国
晋・南北朝
隋・唐・五代
宋・遼・金・元
明・清

分野別順

基本用語
青銅器
陶磁器
金銀・玉器
石器・ガラス
彫刻・書画
絹・衣類
建造物・遺跡・墓
歴史名城
歴史人物
研究機関
研究者
面白テーマ

石刻釈迦像龕  2008年03月30(日)更新

石刻釈迦像龕

【和:せっこくしゃかぞうがん
【中:Shi ke shi jia xiang kan
晋・南北朝|石器・ガラス>石刻釈迦像龕

時代:南朝・梁
法量:高さ36.5cm 
出土地点:成都万佛寺
 成都万佛寺は後漢の延熹年間(158~167年)に建てられ、梁の時代には安浦寺、唐の時代には浄衆寺、宋代には浄因寺、明代には浄因寺、竹林寺、万佛寺、万福寺などと称されたと伝わっている。明代に廃寺となり、再建されることはなかった。清の光緒壬午年(1882年)に仏像が出土したことがある。1937年、1945年、1953年、1954年に前後して仏教造像が出土し、その大部分が四川省博物館に収蔵されている。
釈迦像は蓮の弁形の光背をもった扁平状の碑の型に小さな龕を造形したものである。梁の普通四年(523年)が彫刻されている。正面には釈迦仏が蓮の花弁の円台に立っており、両側には四菩薩、四脇侍弟子、二神王像が彫刻されている。蓮座この両側には二匹の獅子、蓮座の下には伎楽六人が彫刻されている。神王蓮座を左右それぞれ一人の力士がひざまずいて背負っている。人物の顔は豊満で、衣服も流暢である。残存する光背には飛天と仏教伝説の人物や物語が浮き彫りされている。
造像龕の背面上半部には人物や物語、下半部には、造像題記が刻まれている。「梁普通四年三/月八目弟子康勝/発心敬造釈迦/文石像一躯愿現/在眷属安隠/舎身受形常見/佛聞法及七世父/母合一切有形之/類普同故此愿/早得成佛広/度―切」[梁普通四年(523年)三月八日、仏教従の康勝が意を発して、謹んで釈迦文石像一体を作り、現世にいる親族が常に安らかなことを願う。舎身受形して仏像を作る。常に仏を見て、仏法を聞き、七代に遡る先祖までの形のあるもの全てを成仏し悟りを開くことを願う。]と題記が刻まれている。出所:『中国四川省古代文物展』-三国志のふるさと、遥かなる大地の遺宝2000

Copyright 2006 abc0120 All rights reserved.