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銀製鍍金鳳凰文獣脚香炉
2008年05月02(金)更新
【和:ぎんせいときんほうおうもんじゅうきゃくこうろ】 |
【中:Yin zhi du jin feng huang wen shou jiao xiang lu】 |
宋・遼・金・元|金銀・玉器>銀製鍍金鳳凰文獣脚香炉
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北宋 大平興国2年(977)銘
高さ25.5cm
獣脚を持つ炉身と蓮蕾形のつまみを持つ炉蓋とからなる銀製の香炉である。香炉は香を焚くための道具で、置いて使う居香炉と柄のついた柄香炉がある。仏教儀礼のなかで香を焚くために用いられた。
炉身は半球形に打ち出し成形されており、無文であるが獅噛文装飾が等間隔に六つつく。その内の二つは円環をくわえており、獅噛から3本の打ち出し成形された板状の獣脚がのびている。それぞれ、するどい4爪の獣脚となっている。現状では4獅噛は獅子の両耳にあけられた穴に針金を通したり、鋲で炉身にとめられている。炉身の口縁部には小禽と剣先形の花弁を持つ宝相華唐草が交互に6組彫りだされており、金色がよく残っている。
蓋は頂上部に宝珠形の孔をくりぬいた大きな蓮蕾形のつまみを持ち、口縁部には扁平に広がる平縁部を造りだしている。蓋とつまみはそれぞれ別板から打ち出したもので、現状では針金でとめられている。蓋側面には帯状に文様と銘文をめぐらしている。まず、蓮蕾形のつまみをめぐって2重に蓮弁を配し、その次に線彫りされた鳳凰4羽とその上下に雲気文をあしらう。文様部分は鍍金されている。その下に帯状に銘文を記している。銘文は「恵超、恵朗、僧従□、恵照、智超、珪恩、慶幽、霊志、優審、智譚、恵明女弟子劉氏、妙香、李氏、董氏、徐氏、郭氏、楊氏、房氏、李氏、辺氏、跳氏、劉氏、李氏、王氏、願以此功徳普霑諸有情、同帰解脱道斉到湿盤城、大平興国二年五月十六日造記」となっており、大平興国2年5月16日造であることがわかる。鍔部分にも「邑主比丘尼智超等」および「李作題」の銘文が記されている。
この香炉は扁平な獣脚からもわかるように実用であったとは考えられず、塔基への埋納用として製作されたと思われる。出所:『地下宮殿の遺宝中国河北省定州北宋塔基出土文物展』
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