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茜色革花文羅地刺繍断片(1)       2008年05月05日(月)更新

茜色革花文羅地刺繍断片(1)

【和:あかねいろそうかもんらじししゅうだんぺん
【中:Qian se ge hua wen luo di ci xiu duan pian
宋・遼・金・元|絹・衣類>茜色革花文羅地刺繍断片(1)

北宋 10世紀 
15.0×16.5cm(左)
  鮮やかな茜色の羅の地に、ゆったりとした草花の文様が刺締された2種の断片。いくぶん目のつまった生硬な感じのする茜色の羅に、緑・黄・淡紅・白などのほとんど撚りのない絹糸を引き揃えて刺繍糸とし、技法は柔らかな平縮を主体としている。
中国の永い刺繍の歴史を振り返ると、地に羅を用いる例は古くからあり、紀元前、前漢時代の長沙・馬王堆からは各種の紋羅に刺繍を施した作例が数多く発見されている。またどういうわけか出土例で見るかぎりでは、周・戦国墓から漢・北魏に見られる刺繍の技法はいずれも鎖繍によっており、この伝統は唐代以降にも、特に繍仏(刺締による仏像)に受け継がれている。一方、草花や花鳥文様のような刺繍には、敦煌発見の刺繍からも明らかなように、唐代末には平繍や儒子繍が多用されるようになっている。
この刺繍もその草花文様の延長線上にあるものと思われるが、唐代の羅がきわめて薄いために、平絹の上に羅を置き、その上から刺繍を施しているのに対し、この刺繍では目のつんだ羅に直接刺繍していること、またわずかに花の茎に用いられている一見鎖繍に見紛うものが、割り繍という、返した針を1本の糸を割って引き出すという技法へと変化していることが注目される。出所:『地下宮殿の遺宝中国河北省定州北宋塔基出土文物展』

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