考古用語辞典 A-Words

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青磁長頸瓶       2008年05月09日(金)更新

青磁長頸瓶

【和:せいじちょうけいへい
【中:Qing ci chang jing ping
宋・遼・金・元|陶磁器>青磁長頸瓶

耀州窯系 北宋 10世紀 
高さ18.7cm
 静志寺塔基出土の陶磁器は大半が定窯白磁であるが、青磁も数点出土している。この青磁瓶は未報告の作品である(長頸瓶で、頸は筒形を呈し、縁端部は外に折り返している(胴は5角に面取りし、各面の境には深い沈線がきざまれている。素地は灰青色で、釉は全体に厚くかかり、釉面では貫入が顕著に認められる。高台は撥形に外反し、高台畳付きは無釉となっているが、高台内は釉がかかっている。
形態は陝西省法門寺地宮出土の青磁瓶、北京故宮博物院蔵の青磁瓶など、秘色青磁と称される越州窯青磁に類しており、秘色青磁とのつながりをうかがわせる興味深い作品である。素地は灰青色であるが、明るく淡い調子である。厚い素地で、手どりは重い。製作地は北方系の窯、耀州窯系、もしくは河北省周辺の窯と考えるべきであろう。出所:『地下宮殿の遺宝中国河北省定州北宋塔基出土文物展』

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