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故宮 2008年05月19日(月)更新
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故宮は紫禁城ともいい、北京市の中心部に位置し、北京のメイン・ストリート長安街に臨み、南は天安門に通じ、北は景山公園に臨み、東は著名な商店街王府井に近く、西は中南海と接している。故宮は明と清の二王朝の宮殿であり、明の永楽18年(1420年)に完成した。かつて24人の皇帝がここに住んだことがあり、現在は故宮博物館としてオープンされている。
故宮の宮殿建築物は、中国最大のもので、保存状態の最もよい古代建築物群である。宮殿の配置は南北方向の中軸線に沿って建築物が並ぶようになっており、左右のシンメトリーを形成し、構造にも工夫が凝らされている。紫禁城の南半分は、大和殿、中和殿、保和殿の三つの殿と文華殿、武英殿からなり、皇帝が政務をつかさどるところであった。北半分は乾清宮、交泰宮、坤寧宮の三つの宮および東西の六宮と御花園を中心に、外の東側には奉先殿、皇極殿、西側には養心殿、雨花閣、慈寧宮があり、皇帝と皇后、妃たちが住み、また日常の政務を処理するところでもあり、「後寝」と言われた。
太和殿
太和殿は一般には金鑾殿と呼ばれ、紫禁城、ひいては全国で一番高く、一番大きな宮殿建築物であり、朝廷が重要な式典を行うところで、元旦、冬至、万寿(皇帝の誕生日)の三大祭りの式典、皇帝の即位、成婚、将軍の遠征、官吏登用試験にあたる殿試、その合格発表などの儀式がここで行なわれた。
中和殿
中和殿は四角形の建築物で、皇帝が太和殿へ行く前にいろいろな準備を行なうところであり、皇帝が祭祀をする前、用具を点検するところでもあった。
保和殿
保和殿は大晦日の夜貴族や大臣を呼んで招待の宴を行なうところであり、清朝の科挙試験の最高クラスの殿試が行なわれたところでもある。
乾清宮
乾清宮は後三宮の中で最大の宮殿で、順治皇帝の肉筆で書かれた「正大光明」の額がここにかかつており、清の康熙帝の前の皇帝が住んでいた宮殿でもある。
故宮には中国歴代の貴重な芸術品が陳列されており、中国の最も豊富な文化と芸術の宝庫である。故宮の建築物は全体として高貴優雅、荘厳かつきらびやかで、1987年12月にユネスコに『世界遺産リスト』に組み入れられた。故宮の南側の午門あるいは北側の神武門から故宮に出入りすることができる。出所:『ようこそ北京五輪(オリンピック)2008』
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