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故宮-世界文化遺産
2008年05月30日(金)更新
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紫禁城と呼ばれる故宮は、北京市の中心に位置しており、明清両代の皇居であつた。中国では現存する最も大きく、最も完壁な古代建築群である。明の永楽四年(1406年)に創建され、永楽十八年(1420年)に完工した。24人の皇帝は前後してここに住んでいた。明清両代の補修と拡大工事を幾度経たが、依然として従来の仕組みを保たれている。長方形を呈する宮殿は、南北の長さが961m、東西の長さが753mで、敷地面積は72万㎡。総延長3428mの城壁は、高さ7.9m、下幅が8.62m、上幅が6.66m。上部の外側に姫垣が築かれている。城壁の四角にそれぞれ構造精巧な角楼が立っている。城外には幅52m、長さ3800mの護城濠があり、完成された防衛システムを構成している。宮城には、980ヵ所の宮殿計8707間の部屋があり、縁起のよい9999間と言う。石基に建てられたすべての木造建物に、黄色い瑠璃瓦が敷かれており、梁や棟に燦爛たる彩色絵画が施されている。建築面積は15万㎡に達した。宮城には全国文物総数の1/6を占める1052653点の文物を所蔵するほか、900万点以上の明清両代の史料を保存している。
故宮は外朝と内庭の2部分からなる。外朝は太和、中和、保和の三大殿を中心にする。内庭は、乾清宮、交泰殿、坤寧宮及び東西六宮からなる。全体の建物は、中軸を中心に左右対称に並び、主体建築を目立たせる仕組みである。前三殿、後三宮は南北を貫く中軸線に立ち並び、気勢雄大で、中国古典建築の風格を備えており、故宮の主要建築である。その他の中庭はすべて中軸と平行し、 しかも主要建築と厳格に対称して建てられた。宮殿、楼閣、中庭を重ねた完壁的な建築システムを備えた。建築の装飾では、広い面積に同じ色彩を用いる手法は、観客に強烈な視覚的な衝撃を与える。広々とした黄色い瑠璃瓦敷きの屋根と赤い壁・柱及び規格化された絵画などは、すべての建築に絢爛たる色彩を施し、華やかで豪華な芸術効果を創り上げた。故宮は世界では最も規模が大きく、最も完壁で、最も壮麗な宮殿建築として『世界遺産リスト』にランクされた。出所:中国世界遺産「故宮」
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