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東部窟群(東1~東4窟)
2008年06月05日(木)更新
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第1、第2窟は雲岡石窟の最東端に所在しており、両窟は規制も内容も似通つていることから、一般は「双窟」と称されている。両窟とも平面四角形のもので、中央は四角形の塔柱が彫られた洞窟である。平面は不等辺四角形を呈しており、前半は狭く後半は広く、前は高く後は低く、塔体の四面にも仏像が彫刻されている。第1窟の塔像は、塔柱の四面に刻された四方仏で、このうち、南面の下層はお釈迦さまと多宝仏で、上層部はお釈迦さまになつている。石窟後壁の主たる仏像は爾勒菩薩である。洞窟の壁面にはかなり豊富な彫刻が施されている。第2窟の前には、1年ちゅう絶え間なく湧き出る泉がある。水が清冽で甘いことから「石窟寒泉」と称されおり、水は豊富な鉱物質を含み、飲み水の中でも高級品に属している。
第3窟は東部窟群区西端に所在し、雲岡でも最大な洞窟である。窟の形態は奇特で、「凹」字形の平面を呈している。これは雲岡石窟の中では唯―のものであるだけでなく、中国の石窟の中でも稀に見なかったものである。第3窟には特に珍しいものが1つある。それはつまり、かなり大きい洞窟の中には3尊の仏像しか彫つておらず、他の洞窟のように仏像を幾重にも連なって彫刻したことがないことである。
第4窟は小さな洞窟で、平面は矩形を呈しており、西側にはもう1つの脇洞が掘られてある。真ん中には長方形の塔柱がある。柱体の南北両側はそれぞれ6尊と3尊の仏の立像が彫られている。四壁は千仏龕像と仏伝浮き彫りになっており、酷く壊されているが、さいわいには東壁の彌勤像がかなり完全に保たれている。南壁窟門上方の「正光」題志は、雲岡でも最も遅かった題志である。出所:中国世界遺産「雲崗石窟」
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