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五色粉紙 (一式五枚) 2008年07月06日(日)更新
【和:「ごしょくこし】 |
【中:「Wu se fen zhi】 |
明・清|彫刻・書画>五色粉紙 (一式五枚)
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清 乾隆年間
長193cm 幅96cm
粉蠟箋は唐代に始まる。魏、晋、南北朝時代の填粉紙と唐代の加蠟紙の技術を合わせてつくったもので、粉紙と蠟紙の優点を兼ねそなえている。何枚も張り合わせた宣紙を薄黄色、ピンク、薄緑など各種のあざやかな色に染め、さらに特製の白粉、白蠟をかけ、手仕事で押して、光沢をみがき出したものを五色蠟箋という。これにさらに雲龍、折枝花(絵の構図のひとつ。幹についていない花)、纏枝蓮(蓮の一種。金絲蓮ともいう。茎がつる状になっている)、山水、博古などの紋様を描き、裏に冷金をそそぐと、泥金銀彩色粉蠟箋となる。
この箋紙は表面につやがあって、防水性、透明度、防虫性にすぐれ、長く掛けておくことができる。字を書けば、墨が紙の表面にとどまり、漆のようにつやのある黒となり、字のよさが強調される。製作に手がかかり、値段も高くなるので、民間ではほとんど使われることがない。多くは宮廷の殿堂扁額用、壁補強用である。乾隆帝内府で製作したものが最良で、「庫蠟箋」とも呼ばれる。出所:『北京博物院・清朝宮廷文化展』
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