考古用語辞典 A-Words

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金銀平脱花鳥文八花鏡(復元模造)     2008年07月09日(水)更新

金銀平脱花鳥文八花鏡(復元模造)
【和:「きんぎんへいだつかちょうもんはっかきょう
【中:「Kin jing ping duo hua niao wen ba hua jing
隋・唐・五代|青銅器>金銀平脱花鳥文八花鏡(復元模造)

青銅、金銀平脱
径28.5
原品:唐または奈良時代・8世紀(模造:昭和7年〈1932)制作)
原品:正倉院宝物(模造:東京国立博物館)
  銅鏡の背面に、金銀の平脱によって花鳥文を表現している。当初の様を復元的に模造してあるため、鈕を含め、平脱鏡の様態をうかがうのに恰好の作品である。鈕とその周辺に唐草を基調とする植物文、周辺部に蓮華唐草と羽を大きく広げた鳳凰文を配置し、その中間に綬を銜えるなどして飛翔する大小の鳥を適度に散らしている。漆黒の地色に金と銀との輝きが照り映え、この時代特有の上質かつ優美な文様がひときわあざやかである。
平脱は、螺鈿などと同様、奈良時代に日本ヘ伝来し、平安時代にかけて盛行した。日本ではもっぱら平文と呼ばれ、また、室町時代以降、蒔絵に用いられた金貝というのも、平脱と同系統の技法といえる。出所:『遣唐使と唐の美術』

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