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海獣葡萄文鏡 2008年07月09日(水)更新
【和:「かいじゅうぶどうもんきょう】 |
【中:「Hai shou pu tao wen jing】 |
隋・唐・五代|青銅器>海獣葡萄文鏡
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青銅
径21.8
唐時代・7世紀
静岡・村上開明堂
海獣つまり瑞獣と葡萄唐草の文様を主とする海獣葡萄鏡は、南北朝時代末期の6世紀後半頃から作例があり、隋時代を経て、唐時代に全盛を見た。獣形の鈕を中心に、その周辺に獅子や有角獣と衛萄唐草、外側に獅子・鳥・蝶・購蛉など、西方起源の文様を採り入れながら、それらを中国風にアレンジして成った独特の文様をもつ。遣唐使などにより、日本に葡萄も数多くの類品がもたらされ、またそれをまねた仿製鏡も多数制作された。
この作品は、海獣葡萄鏡の中では比較的大形で、保存状態が良好な作例である。中ほどの突
線の外周に一段盛り上がった部分があり、そこに古い形式の名残が認められることから、唐時代でも早い段階での制作と考えられる。各種の鳥虫獣と葡萄唐草が変幻自在にからまり、精緻で躍動感あふれる文様構成となっているところに、国際色豊かで活力にあふれた唐文化の特色をみて取ることができよう。出所:『遣唐使と唐の美術』
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