考古用語辞典 A-Words

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    2008年07月11日(金)更新

龍
【和:「りゅう
【中:「Long
隋・唐・五代|金銀・玉器>


高2.1・27
陝西省西安市何家付出土
唐時代・8世紀
陝西歴史博物館
 何家村から発見された12体の金龍のうちの2体で、細長い角と伸びやかな四肢や尾といった各部を純金によって形作る。角と四肢は別に作った部分を接合ないし鋲留めにより体部に固定している。たいへん小さな作品であるが、鱗や体毛あるいは蹄といつた細部の様態まで克明に表現するとともに、個体ごとに姿態に変化をもたせるなど、制作に当たっての周到な配慮を随所にうかがうことができる。使途はなお明確でないが、一説には、道教などの儀式に用いたのではないかともいわれている。
龍は、中国ではすでに新石器時代の遺物に原形があり、以来、歴代にわたって崇められた霊獣である。天子の象徴ともされるように、高貴な存在でありながら、貴賎を問わず広範に信仰を集め、中国文化の象徴的な存在ともなっている。出所:『遣唐使と唐の美術』

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