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双魚文四花形杯・荷葉形托(1組) 2008年07月11日(金)更新
【和:そうぎょもんしかがたはい・かようがたたく】 |
【中:Shuang yu wen si hua xing bei・he ye xing tuo】 |
隋・唐・五代|金銀・玉器>双魚文四花形杯・荷葉形托(1組)
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銀・鍍金
杯:高3.5、径14×8/
托:高1.5、長径20.2
河南省洛陽市伊川杜溝村唐斉国太夫人墓(長慶4年〈824〉頃葬)出土
唐時代・9世紀
洛陽博物館
杯と托のセットは、中国では古くからあるが、このような装飾的な金銀器の作例は、唐時代後半以降にしばしばみられるようになる。この杯は、外面には文様がなく、内面の口縁に花弁文、内底に、花弁文で区画された中に、波文と双魚文が刻出されている。魚文は、中国ではめでたい文様つまり吉祥文の一種として、しばしば工芸品の意匠に採用された。ここでは、酒あるいは茶などの液体を満たしたとき、その液体を通してあたかも水中に魚が遊泳するかのように見えるといった趣向も意識されていたのだろう。托の縁にも双魚文が配置され、その内側に、魚々子を地として、鳥文と流雲文を巡らせている。薄手の器体や、間隔がまばらな鏨使いなどには、唐時代でも後半期にくだる金銀器の特徴が顕著に見られるが、いまも鍍金の輝きがあざやかに残り、繊細な文様や器形と呼応して、気品ある作例となっている。出所:『遣唐使と唐の美術』
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