白磁長頸瓶     2008年07月12日（土）更新

高24.8、口径7、底径6
陝西省西安市長安区北(土+原)隋豊寧公主墓出土
唐時代・7世紀
陝西省考古研究所
  張りのある長円形の胴からすらりとした長い頸が伸び、口縁はラッパ状に広がっている。調和のとれた、見事な曲線美を示している。高台はやや外開きで安定感がある。頭部の付け根に段差があることから、金属器の形を模していることがわかる。法隆寺伝来のほぼ同形の銅製瓶が知られており、日本では王子形水瓶と呼ばれている。素地は白色できめ細かく、高台とその周囲を除いて透明釉が施されている。釉だまりは緑色を帯び、一面に貫入(細かなひび）が生じている。1990年に陝西省西安市長安区北(土+原)の隋豊寧公主墓から出土した。出所：『遣唐使と唐の美術』