考古用語辞典 A-Words

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三彩高脚蓮座付壺     2008年07月14日(月)更新

三彩高脚蓮座付壺
【和:さんさいこうきゃくれんざつきつぼ
【中:San cai gao jiao lian zuo fu hu
隋・唐・五代|陶磁器>三彩高脚蓮座付壺

総高54
陝西省西安市西郊熱電廠2号唐墓出土
唐時代・8世紀
陝西省考古研究所
 基部、蓮座、そして壺の3層で構成されている。基部はラッパ状に広がる脚と蜜柑形にふくらんだ口部からなり、弦文が表わされた脚には褐釉が施され、一部に藍釉が飛んでいる。口部には施釉がない。蓮座は中央がくぼんだ盤状で、3層の蓮弁文が飾られている。上層の蓮弁は白地に藍釉、中層の蓮弁は白地に褐釉と緑釉が流しかけられ、下層の蓮弁は表に褐釉と緑釉、裏に藍釉が塗り分けられている。壺は4面に獣面を表わした貼花文があり、白地に藍釉と褐釉が流しかけられている。当初は塔形の蓋を伴っていたと考えられるが、発見されていない。
西安西郊熱電廠2号唐墓は1999年に発掘され、小規模な墓葬でありながら、18件もの精美な唐三彩が出土したことで注目された。官吏や郷紳ではなく、富裕な商人の墓である可能性が指摘されている。出所:『遣唐使と唐の美術』

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