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三彩貼花文灯 2008年07月14日(月)更新
【和:さんさいちょうかもんとう】 |
【中:San cai tie hua wen deng】 |
隋・唐・五代|陶磁器>三彩貼花文灯
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高45.5、底径22.6
河南省洛陽市吉利区出土
唐時代・7-8世紀
洛陽博物館
灯とは油を点して明かりをとるための照明具。上部には口縁に段を付けた浅い皿形の盤の上に油を入れる小碗があり、碗の付け根に蓮弁文が飾られている。支柱は竹節状で、型押しの小さな円文を連ねた装飾が施されており、中位に上向きと下向きの蓮弁文が配されている。2段に盛り上がった器座の上部には、型抜きによる葡萄文が並べられ、下部の3方には同じく型抜きによる獣面文、それぞれの間には小さな天王立像が貼リ付けられている。緑釉と褐釉の発色は濃く鮮やかで、支柱の中位の蓮弁文は2種類の釉を意図的に塗り分けて変化をつけている。碗の外側、
盤の上面と器座の部分には、いわゆる蠟抜きの技法による白斑文が表わされている。碗の内側と盤の下面は褐釉が施されている。唐三彩灯のなかでは最も大型の部類に属し、優美な造形と華麓な三彩釉の効果は出色のでき映えを示している。1987年に河南省洛陽市吉利区の唐墓から出土した。出所:『遣唐使と唐の美術』
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