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磬(2点) 2008年07月16日(水)更新
石灰岩製
(上)長39.7cm、(下)45cm
(編磬の附属品)
編磬を構成した32枚の磬のうち、とくに保存状態のよいものである。音に関する銘文が記されている。
(上)編磐上段2番目の磬である。「十六」は磬の整理番号である。「濁姑洗の宮」とは、この磬を叩くと出る音が、姑洗と名付けられた高さ(絶対音高)の音から始まる音階の宮という階名(西洋音楽のドに対応)に当たる音であることを示す。以下、「坪皇の音から始まる音階では豆(ラ)に当たり、文王の音から始まる音階では終(ソ)に当たり‘…・・」というふうに、別の音階における階名を逐一記している。
(下)下段2番目の磬である。「濁姑洗の宮曽」とは、この磬の出す音が濁姑洗の音階で宮曽(ソ#・ラ♭)に当たる音であることを示す。以下同様に他の音階における階名を記している。こうした銘文によって、当時曽国には絶対音高と音階について体系的な知識があったことがわかる。また演奏にあたって転調や移調が行なわれたことも推定できる。出所:『曾侯乙墓』
特別展 日中国交正常化20周年記念
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