考古用語辞典 A-Words

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長柄双戈戟     2008年07月22日(火)更新

長柄双戈戟
【和:ながえそうかげき
【中:Chang bing shuang ge ji
春秋戦国|青銅器>長柄双戈戟

青銅製・柄は複製
通長294.5cm
 長い柄の先端に戈が二つ付く。下に装着された戈は、内の部分が欠失している。このような内の欠した戈は今までにも出土例があったが、曽侯乙墓の発掘によって使用法が明らかになった。このように戈を組み合わせた武器は、曽侯乙墓の内棺の紋様にも描かれている。
曽侯乙墓の発見以前には、戟とは戈と矛を組み合わせたものというのが考古学界の定説であった。ところが曽侯乙墓で発掘された武器の中には、一本の柄に戈が三つ付くが刺(矛)のないもの、戈が二つで刺のないものがあり、共に「戦」という銘文がある。これにより戦には必ずしも刺が伴うわけではないことが明らかになったのである。漢代の許慎の著した『説文解字』には「戟、有枝兵也(戟とは枝のある武器)」と記されているが、この解釈が正しいことが証明された。出所:『曾侯乙墓』 特別展 日中国交正常化20周年記念

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