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トンポ玉(76個) 2008年07月24日(木)更新
ガラス製
トンポ玉とは色ガラスで紋様を表したガラス玉である。中国では、料珠と呼ばれるガラス質のビーズが西周の中期ごろから知られているが、トンポ玉は春秋時代から現れる。特に楚の領域からの出土が多い。河南省固始侯古堆の春秋時代後期の墓から出土したものが今のところ最も古いとされるが、曽侯乙墓出土のこのトンポ玉も、山東省臨淄郎家荘や曲阜魯国故城、山西省長治分水嶺、河南省輝県琉璃閣などの出土品と並んで、それに次ぐ早い例である。このようなトンポ玉は西アジアでは広く知られており、中国へは西方から伝わってきたものと考えられている。セリグマンとベックの研究によると、中国戦国時代のものには西アジアのものにはないバリウムが含まれているという。曽侯乙墓出土のトンポ玉の一つについて成分の分析が行われており、その結果、主成分としてカルシウムとナトリウムを含むが、バリウムや鉛を含まないことから、西アジア産と考えられている。出所:『曾侯乙墓』
特別展 日中国交正常化20周年記念
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