考古用語辞典 A-Words

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端石蕉葉硯   2008年07月26日(土)更新

端石蕉葉硯
【和:たんせきしょうようけん
【中:Duan shi jiao ye yan
明・清|彫刻・書画>端石蕉葉硯

中国四大名硯の一つ端渓硯ー皇帝所用の文房四宝
清(1644ー1911)・中期
長さ:22.4cm 上幅:12.0cm 下幅:17.7cm 厚さ:4.5cm
  この硯は端石(広東省高要県の端渓産の上質の硯用の石)を用い、自然石の形を生かして彫刻した硯である。上端の硯池(墨汁をためるくぼみ)は墨堂(墨をする所)と自然につながっている。硯縁には芭蕉の葉が彫られている。硯背の中央にも芭蕉の葉が一枚浮き彫りされ、その端と硯縁の芭蕉の葉の端は重なり合っている。彫り方はまろやかでつやがあり、葉脈がはっきりと表わされ、数個所で葉が巻き返る様子などこの蕉葉硯の表現に生き生きとした躍動感を与えている。端渓の硯は中国四大名硯の一つで、生産地は広東省肇慶市である。石質はきめ細かくつやがあって堅固であるため、墨の発色がよく表面も傷つきにくい。墨堂には端石の特徴である有名な火捺石紋(端渓硯の表面にある文様)がみられる。端渓の硯の中でも逸品である。出所:北京・故宮博物館名宝展-紫禁城と中国4000年の美の秘宝

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