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白玉ルビー金象嵌双耳碗 2008年07月27日(日)更新
【和:はくぎょくるびーきんぞうがんそうじわん】 |
【中:Bai yu hong yu jin xiang qian shuang er wan】 |
明・清|金銀・玉器>白玉ルビー金象嵌双耳碗
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乾隆帝が大臣に茶をふるまった白玉製の碗
清・乾隆51年(1786)
白玉製
高さ:5.0cm 口径:14.1cm 底径:7.0cm
玉は白玉で淡い青緑色を呈す。器壁は薄く器形は円形で口部は外向きに開いている。口部の下両側に桃の形の把手があり、花形の脚部がつく。器の外側に金象嵌で枝葉の文様を飾り、さらにルピーの象嵌によって花を表わしている。脚部内側にも金象嵌で枝葉文様があしらわれている。器の内側には、清朝の高宗弘暦(乾隆帝)による五言詩「御題」の一首が以下の通り楷書で刻まれている。「酪漿煮牛乳、玉碗凝羊脂。御殿威儀贊、賜茶恩恵施。子雍曽有誉、鴻漸未容知。論彼雖清矣、方斯不中之。巨材実艱致、良匠命精追。読史浮大白、戒甘我弗為。」詩のあとには「乾隆丙午新正月御題」の款記と下に「比徳」(方印二顆式)の印文がある。内側底の中央には隷書による方印形の「乾隆御用」の陰刻銘もある。この器は清と同時代のインド・ヒンドゥスタンの様式に倣って作られた玉器で、器の内側に記された「乾隆丙午」の年号から、乾隆51年(1786)の作とわかる。清代玉器製作における金や宝石の象嵌技術の水準の高さを示すとともに、当時のこの種の玉器を代表する優れた作品である。出所:北京・故宮博物館名宝展-紫禁城と中国4000年の美の秘宝
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