考古用語辞典 A-Words

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趙北ロ詩   2008年07月28日(月)更新

趙北ロ詩
【和:ちょうほくこうし
【中:Zhao bai kou shi
明・清|彫刻・書画>趙北ロ詩

康熙帝が趙北口(地名)で詠んだ詩
康熙帝(1654-1722)
清・康熙年間(1662-1722)
紙本墨書・掛幅装
135.4×51.5cm
  愛新覚羅・玄燁即ち康熙帝は、中国最後の王朝、清朝の第二代皇帝である順治帝の第三子で、8歳(1662年)で帝位につき、年号を康熙とした。在位の間、政局は安定し、経済も復興し、民族間の矛盾も緩和され、その政治上の功績は極めて顕著である。帝は自ら書をよくし、明代末の董其昌の書を最も好み、その書風を我が物とすべく臨模(原典を見ながら写すこと)に心を砕き、その影響で董其昌の書風が一世を風靡したほどである。この書はそれを証明する例ともいえる作で康熙帝が趙北口(河北省任丘県の北にある地名)で詠んだ五言律詩をしたためたもの。書風は厳正重厚かつ端正で、老いてもなお壮健な風格に富んでいる。引首印(右肩に捺し、書画が分断されるのを防ぐ印)は「淵鑑齋」白文長方印)、款印(作者の印)は「唐熙宸翰」(朱文方印)、「稽士有文之章」 (白文方印)。また、「宝笈三編」(朱文方印)、「石渠宝笈所蔵」(朱文方印)(「石渠宝笈」は乾隆9年に勅撰された書籍で宮延所蔵の書画を収録した)、「宣統尊親之宝」(朱文方印)の鑑蔵印(所蔵家の印章)がある。出所:北京・故宮博物館名宝展-紫禁城と中国4000年の美の秘宝

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