考古用語辞典 A-Words

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浅黄色花盆底靴(女性用)  2008年07月30日(水)更新

浅黄色花盆底靴(女性用)
【和:せんこうしょくかぼんぞこくつ
【中:Qian hong se hua pen di jue
明・清|絹・衣類>浅黄色花盆底靴(女性用)

皇后、皇妃たちが用いた底の高い靴
清(1644ー1911)・後期
靴高:4.0cm 靴底高:9.5cm
  淡い黄色で、繻子地に刺繍で模様を施した、底が花盆(植木鉢)の形をした女性用の靴である。この靴は、清代後期に、皇后、皇妃、皇帝の側室らが使用したもの。女性用の靴の形式にはいくつかの種類があり、元宝底(くるぶしまでの短い靴で、底の形が元宝とよばれた通貨に似ている)、花盆底(底が植木鉢の形をした靴底、高底(底の高い靴)などがある。この靴は底が植木鉢(花盆)に似ていることから花盆底靴と呼ばれる。靴には淡い黄色の繻子の地に絹の色糸で蘭の花が刺繍されており、足を入れる部分の縁に幅lcm程の黒い繻子の布をめぐらし、その上に金糸で二筋の波模様をあしらい、その間に色ガラス玉をはめ込むという装飾である。黒い縁飾りの下にはもう一条淡青色の飾り模様がめぐらされている。花盆形の靴底は、4面に色とりどりのガラス玉で模様が表わされており、左右の面は鳳凰、前後の面は蝶の模様である。華やかで高貴な靴である。この靴によって皇后や皇妃たちは自らの身分を誇示した。出所:北京・故宮博物館名宝展-紫禁城と中国4000年の美の秘宝

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