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青磁牡丹唐草文大瓶 2008年08月02日(土)更新
【和:せいじぼたんからくさもんたいへい】 |
【中:Qing ci mu dan tang cao wen da ping】 |
宋・遼・金・元|陶磁器>青磁牡丹唐草文大瓶
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龍 泉窯
元(1271ー1368)
高さ:71.6cm 口径:30.2cm 底径:19.8cm
北京故宮博物院蔵
底は深く削られ、畳付(接地部分)は釉がかかっておらず、焼成中に焼けて赤く発色している。文様は、頭部の上の方に11本の弦文(線文様)があり、その下には2輪の牡丹文が貼付(紐状や板状の粘上を器の表面に貼り付けて文様をあらわす技法)によって表わされている。胴上部には折枝牡丹文がやはり貼付で表わされ、4輪の満開の牡丹の花が見える。裾まわりには47弁の細長い蓮弁文が彫りあらわされている。このような大瓶は、元代の龍泉窯(浙江省龍泉市にあり北宋末頃から大量の青磁を焼いた窯)が新たに作りはじめた器種であり、韓国新安沖沈没船や、元の首都であった大都遺跡、内モンゴルのフフホト市東郊の白塔村の穴蔵からも発見されている。この種の大瓶は「己酉年」と記された鈞窯(河南省禹県で焼かれ、独特の失透性の美しい青い釉がかかったやきもの)香炉と一緒に出土している。「酉年」は元代・至大2年(1309)にあたり、龍泉窯大瓶の年代と己酉年香炉の年代に大きな開きはないといえよう。このほか江西省撫州市の元代・至正8年(1348)墓から景徳鎮窯が模倣して作ったこの種の龍泉窯風の大瓶が出土したこともある。出所:北京・故宮博物館名宝展-紫禁城と中国4000年の美の秘宝
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