考古用語辞典 A-Words

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青花菊弁文鶏心小碗  2008年08月02日(土)更新

青花菊弁文鶏心小碗
【和:せいかきくべんもんけいしんしょうわん
【中:Qing hua ju ban wen ji xin xiao wan
明・清|陶磁器>青花菊弁文鶏心小碗

景徳鎮窯
明・永楽年間(1403ー1424)
高さ:6.1cm 径:10.2cm 底径:2.8cm
北京故宮博物院蔵
  鶏心碗は、明代の永楽年間(1403~1424)に景徳鎮の御器廠(宮廷の御用品の陶磁器を焼いた政府直営の製陶工場)で新しく作り出された器形であり、永楽、宣徳年間(1426~1435)に流行した。開いた口部、深く弧状をなす側面、すぼまった底部に小さな高台がつく。碗の外側の底は鶏の心臓の形に似て中心が突出していることから鶏心碗とよばれている。この碗には、青花と青花の文様を施さない白磁の2種類があり、大きさで大、中、小に分けられる。ふつう見られるのは大、小の2種類である。青花の文様を施したものは文様によって2種類に分けられ、一つは塗りつぶした菊弁文を器の外側に密に配し、内側にはアラビア風の花文を配する。もう一つの方は、塗りつぶさず輸郭だけで表わした菊弁文を外側にまばらに配し、その菊弁の上にアラビア風の花が配され、内側もアラビア風の花文が配される。この鶏心碗は前者に属する。外側に配された24枚の菊弁文は、精巧に作られた小さな愛らしい器形と調和して、その美しさを引き立たせている。永楽期の青花鶏心碗を代表する作品である。出所:北京・故宮博物館名宝展-紫禁城と中国4000年の美の秘宝

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