考古用語辞典 A-Words

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粉彩三唐子瓶  2008年08月03日(日)更新

粉彩三唐子瓶
【和:ふんさいさんからこへい
【中:Feng cai san tang zi ping
明・清|陶磁器>粉彩三唐子瓶

景徳鎮窯
清・乾隆年間(1736-1795)
高さ:20.7cm 口径:5.8cm 底径:7.4cm
北京故宮博物院蔵
  瓶全体を3区の瓜形とし、口部は外側に反り、頸部は長く、肩部は豊かに膨らみ、胴部は丸く、高台は外側に開いている。器の内側と高台内に孔雀青釉(トルコワーズ・ブルー)がかかっている。高台内は中心に方形の枠をとって白く抜き、そこに青花で「大清乾隆年製」の6字3行の篆書銘が記されている。口縁部には金彩が施されている。器の外側は白釉地に粉彩で文様が配されている。口縁部外周には紅彩で変形雷文、頸部と胴部には同じく紅彩で花折枝文、高台側面には蔓草文がめぐらされている。肩部と胴部には3人の唐子の立体像が貼り付けられ、いずれも笑みを浮かべている。一人は緑の服に紫のズボンをはいて立ち、器に結ばれた青い紐を引っ張っている。一人は黄色の服に赤いズボン姿で器の上にしゃがんで組のもう一方を引っ張っている。もう一人は赤い服に白いズボン姿で器の上に立って他の二人の子供が戯れている様子をながめている。子供の表情はいずれも生き生きとしており、衣服には粉彩による雲蝠文、粉彩や金彩による花文が配されている。清朝の档案(政府の公文書)の中の『乾隆記事』によれば、この種の三子瓶は乾隆20年(1755)に皇帝が監陶官(官窯の経営を担当する政府の責任者)であった唐英に命じて焼かせた宮廷用器であったことがわかる。出所:北京・故宮博物館名宝展-紫禁城と中国4000年の美の秘宝

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