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青玉琮  2008年08月04日(月)更新

青玉琮
【和:せいぎょくそう
【中:Qing yu zong
新石器時代|金銀・玉器>青玉琮

良渚文化期(紀元前3300-紀元前2200年)
青玉製
高さ:31.0cm 口径:7.4cm 下口径:6.5cm
 玉琮は礼器の一つで儀式の際に用いる祭器である。こうした礼器を所有することは宗教儀礼や権力を掌握していることを意味し、このことから玉琮は権力を象徴する儀礼用の器物であったとみてよい。この玉琮の玉質は透明性で輝きがあり、青緑色を呈している。外形は角柱形で中は丸く、上方が大きく下方が小さい。中心を丸い穴が垂直に貫通しており、内側は滑らかで光沢がある。上下端にそれぞれ四隅を丸くした方形の口部がつく。全体が12の節に分かれており、各節の四隅を中心に、簡略な変形された神や人、獣面文が刻まれ、上の口部に符号が陰刻されている。この種の玉器は主に良渚文化(江蘇省南部~浙江省北部一常に分布する稲作文化で時代は紀元前3300~紀元前2200年頃)の遺跡の墳墓から出土し、点数はかなりのものである。形は節の数が1~2節のものから多いもので15~17節のものまであり、大部分が死者の周囲に置かれていた。しかし玉器に各種の符号を陰刻した例は少なく、今までに10点ほどしか発見されていない。出所:北京・故宮博物館名宝展-紫禁城と中国4000年の美の秘宝

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