考古用語辞典 A-Words

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碧玉双耳壺  2008年08月04日(月)更新

碧玉双耳壺
【和:へきぎょくそうじこ
【中:Bi yu shunag er hu
明・清|金銀・玉器>碧玉双耳壺

清・隆年間(1736ー1795)
碧玉製 
通高:28.5cm 口径:7.2cm 底径:8.4cm
北京故宮物院蔵
 青緑色の上質な玉が使われている。器形は円形でk口部、頸部、脚部が細くなり、頸部に浅い浮き彫りで双魚文がめぐらされている。獣をかたどった把手が左右につき、それぞれに遊環(個定されていない輪)がかかる。肩部には夔龍文、胴部には大小の獣面文が計8個彫られている。胴下部には2頭の夔が向かい合う双夔文、脚部にも夔龍文が彫られている。蓋には菱形文が彫られ、蓋の頂きには菊花形のつまみがある。脚部の内側に「大清乾隆仿古」(「仿古」は古器を模すこと)の隷書による陰刻銘がある。清代玉器は装飾用に作られたものが数多くあり、古代玉器を模して作られたものがかなりの数にのぼる。これら古代玉器は主に青銅器の器形に倣って作られているため、清代の玉器には特に壺や瓶が多い。この玉壺も文様など極めて精巧に作られており、デザインなど古代青銅器を模しているが、獣形把手、胴部の獣面文、夔龍文などは古代の器物よりさらに入り組んだ複雑な意匠になっている。出所:北京・故宮博物院名宝展-紫禁城と中国4000年の美の秘宝

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