考古用語辞典 A-Words

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瑪瑙杯(台つき)  2008年08月04日(月)更新

瑪瑙杯(台つき)
【和:めのうはい
【中:Ma nao bei
宋・遼・金・元|金銀・玉器>瑪瑙杯(台つき)

宋(960-1279) 
瑪瑙製
通高:7.9cm 
杯 高さ:4.5cm 口径:16.2cm 底径:6.2cm
台 高さ:4.7cm 径:14.0cm 底径:7.5cm
北京故宮物院蔵
 灰褐色の中に黒い斑文が混じった、斑縞のある瑪瑙(石英の細かい結晶が集合してできた半透明で赤褐色などの縞文様のある石)製。杯は葵の花の形に成形され、口は大きく開き、圏足は小さい。全体に文様はなく、六つの花弁のみ彫り表わされている。杯は台(托)の上にのり、台も瑪瑙製で円形の盤、円形の圏足がつく。玉の彫刻は宋代になると世俗化の傾向を示すが、これは経済の発達に伴って玉彫の製作者たちが現実生活に目を向けはじめたためで、玉製品には人々の生活の息吹が色濃く感じられるようになった。この作品は宋代の玉製の酒器に属し、器形、作調とも同時期の器物と一致する。清朝宮廷に伝わってきた宋代瑪瑙器の優品である。出所:北京・故宮博物院名宝展-紫禁城と中国4000年の美の秘宝

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