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四季花卉図 2008年08月06日(水)更新
【和:しきかきず】 |
【中:Si ji hua hui tu】 |
明・清|彫刻・書画>四季花卉図
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徐渭(1521-1592)
明(1368ー1644)
紙本墨画・掛幅装
144.7×81.0cm
北京故宮物院蔵
徐渭は、字は文長、号は天地面天、青藤居士など。浙江省山陰(紹興)の人。詩文、書をよくし、草花、竹石画に秀でる。また著名な文学者、戯曲作家でもある。彼の手になる戯曲『四声猿』などはかつて湯顯祖(万暦く1573~1620〉頃の戯曲の著名な研究家、作家)などの大家の好評を博している。自らは「吾は書を第一とし、詩が第二、文が第三、画は第四」とするが、その書、画、詩文はいずれをとっても優れている。生涯を不遇のうちに過ごしたが、その陰鬱感は作品の上にも常に反映している。彼の写意(ものの形ではなく精神性を描こうとする)花卉画は、筆使いは奔放自在、水墨はあふれるばかりに力強く、後の花卉竹石画に深い影響を及ぼした。「四季花卉図」は、大いに写意的な筆法を用いて蘭、水仙、芭蕉、梅花、竹など四季の草花を奔放な筆使いで力強く存分に描いている。時間と空間の制限を越えて、異なる季節の花々を同一画面に収める手法は、中国画の優れた表現力を示すものといえる。画中の自題は「老夫游戯すれば墨は淋漓、草花は都な将に四時を雑う。怪しむ莫かれ図画、両筆差うを。近来の天道は差池(高低上下するさま)を教う。」落款は「鵝鼻山儂」、下に「天池山人」、「青藤道士」などの印を押す。徐渭の写意花卉画の中の代表作である。出所:北京・故宮博物院名宝展-紫禁城と中国4000年の美の秘宝
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