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山鼠啄栗図 2008年08月06日(水)更新
【和:さんそたくりつず】 |
【中:Shan shu zhuo li tu】 |
明・清|彫刻・書画>山鼠啄栗図
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山鼠(リス)が栗の実をつつく図
華嵒(1682ー1757)
清・康熙60年(1721)
紙本墨画淡彩・掛幅装
145.5×57.0cm
北京故宮物院蔵
華嵒は字は秋岳、本来の字は徳嵩。新羅山人、白沙道人、東園生、新撃華山人、離垢居士などと号した。福建省上杭の人。一時杭州に住み、北京を訪れ、揚州にも住んだ。花鳥、草虫、山水、人物画をよくし、よく伝統を脱して奔放な筆致で新境地を開いた。書、詩作にも秀でた清代中期の重要な画家の一人である。著書に『離垢集』『解弢投館詩集』などがある。本作は一面に秋景が広がり、一本の栗の木が岩間から伸びている。ほとんど葉を落としており、わずかに枝に残った栗の実を求めてかわいい数匹のリスが枝の間を活発に跳ねまわっている。筆法はやわらかく軽快であり、画面は生気にあふれている。自然の情趣が豊かにとらえられ、見るものを惹きつけてやまない。画面右上に自賛「樹暗、不断の姻は、崖蜂も時に蜜を墜す。蓼牀、茘垣蘚かに交結し、桧雨、篁陰に日を見ること難し。松梢の風は過ぎて藤花を落とし、仰いで看れば飢鼯、山栗を啄む。」がある。落款は「辛丑冬日写秋岳華嵒」、その下に「華嵒之印」(白文方印)、「秋岳」(朱文方印)の2印を押す。辛丑年は康熙60年(1721)にあたり、華嵒40歳の作とわかる。出所:北京・故宮博物院名宝展-紫禁城と中国4000年の美の秘宝
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