考古用語辞典 A-Words

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濬路馬湖記  2008年08月06日(水)更新

濬路馬湖記
【和:しゅんろばこき
【中:Jun lu ma hu ji
明・清|彫刻・書画>濬路馬湖記

董其昌(1555ー1636)
明(1368ー1644)
紙本墨書・巻子装
29.3×607.6cm
北京故宮物院蔵
 董其昌は字は玄宰、号は思白、また香光居士。華亭(上海市松江)の人。万暦17年(1589)進士(官吏登用試験である「科挙」の合格者のこと)となり、南京礼部尚書(礼部省という儀礼などを司る役所の長官)の官位まで登るが、政変にあい官を辞して帰郷した。没後、文敏と諡される。董其昌は天才俊逸と讃えられ、早くから詩文、書画をよくし名声をはせた。その書風はのちの清代中期まで影響を及ぼし、康熙帝、乾隆帝ともに彼の書を手本とした。本作「濬路馬湖記」は行書体で一枠に一字ずつを配するが、書風は李北海(唐代の書家。行書に優れる)に近く、運筆は練達にして重厚、側筆の用い方も厳格である。行書中の優品であるばかりでなく中国書道史中、後期の行書を代表する作品である。巻末に清代の書家沈筌の題跋(鑑賞の記録)のほか、乾隆、嘉慶、宣統内府、安岐、王鴻緒、張若靄など27類の鑑蔵印がある。『墨縁彙観』『石渠宝笈』初編に収録されている。出所:北京・故宮博物院名宝展-紫禁城と中国4000年の美の秘宝

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